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Matcha-ki wooden matcha set turned from a single Yoshino cedar log

Matcha-ki / 抹茶器

Description
Three-layer cedar case holding a bamboo whisk, folding scoop and matcha caddy

スマホは置いて
ホッとひと息
自分と見つめる
大切な時間。

本格的な道具でコーヒーを淹れるように、
抹茶も本格的な道具で点てる。

抹茶器は必要な道具が揃い、
湯を注ぐだけで抹茶を楽しめます。

すべてが一つに揃う茶道具として
これまでに無い唯一のデザインです。

日々の暮らし中で
工芸と道具の意味を発見し、
文化を見つめ直す。
茶道から少し離れた
抹茶の新しい楽しみ方です。

Collaborated with : Hyogo Kobayashi

Matcha-ki / 抹茶器

工芸都市高岡クラフトコンペティション2025 入選作品

WHY / context

何世紀にもわたって発展してきた日本の茶の文化。中国から茶とその道具が伝えられ、さまざまな時代背景のもと、日本独自の様式として”茶道”が生まれ、長年の月日を経て高度で優美な様式となりました。
また同時に、茶に関する道具も茶道具として、高度に様式化され、この文脈と深く結びついています。

この敬意ある文化的遺産を通して、抹茶に興味のある人々が、日々の暮らしの中で茶道具の本質を感じ取れる、美しい作品創りを目指しました。

茶道具の名著と言われる、田中仙翁著の『茶道具入門』で道具の歴史をたどるうち、「野点」と呼ばれる、屋外や仮の場で茶会を開く様式に適した、考え抜かれたコンパクトな道具はたくさん存在するものの、単に抹茶を点てて気軽に楽しむだけの、シンプルで最小限の道具一式を特徴とする作品はほとんどないことが分かりました。

つまり、高度に様式化された交流の場の中で、様々な歴史的背景を経て、茶道の優美な所作とそれに伴う道具が、個性あふれるさまざまな様式として強く結びつき、同時に発展してきた証拠とも言えます。
そのため、現代では、どんな人でも気軽にきちんとした道具で、お湯を注いで抹茶を点てるだけ、というシンプルな方法で抹茶を楽しむ機会は少ないように感じます。

コーヒーで一息つくような感覚で抹茶を楽しむ。しかもそのプロセスの中に文化と敬意を感じ取り、必要最低限の本格的な道具が一つにまとまった、シンプルな道具を目指しました。

HOW application 

抹茶器28.jpg
The cup of Matcha-ki / 抹茶器

茶碗(コップ)

ラベルのような象徴的な意匠の取手には、見た目だけではなく機能も持たせています。

使用後に水ですすぎ、裏返して乾かすとき、取手が縁より少し高い分、風通しがよくなり、カビを防ぎます。またこの取手によって使用時の上下の視認性を高め、抹茶が散乱するのを防いでいます。

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The caddy of Matcha-ki / 抹茶器

棗 (抹茶入れ)


自然の乾燥剤。余分な湿気を吸う吉野杉の特徴によって、抹茶の鮮度を保ちます。

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Whisk&Scoop case of Matcha-ki / 抹茶器

茶筅、折れ茶杓 入れ

 

茶筅の形状に沿って削られているので、きっちり収まるようデザインされています。

​また余分な湿気を吸う吉野杉の特徴によって、使用後の茶筅のカビ発生を防ぎます。

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WHAT / implementation

Matcha-ki / 抹茶器は、一本の吉野杉から茶碗(コップ)、茶筅と折れ茶杓入れ、棗(抹茶入れ)の3層で構成され、気軽に抹茶を楽しむための必要最低限の道具一式が揃ったこれまでにない道具です。
吉野杉を知り尽くした旋盤木工職人でしかなしえない技術で作られた工芸作品の素晴らしさを日常で体感できます。


使用しないときはアートピースとして棚に飾っておき、抹茶を楽しむ際はそばに置いて湯を注ぎ、茶を点てる。

抹茶が、コーヒーを淹れるのと同じくらい簡単で日常的なものになる。そんな所作が、美しいライフスタイルとなり、きっと豊かなひと時になるはず。

またこの道具を日常生活に取り入れることで、私たちは道具が持つ意味を再発見することができます。
日本人のデザイナーとして、このささやかな日常の行為が、抹茶文化の進化における一歩となり、今後も続く「茶道」という長い伝統のかたわらで、新たな文脈として静かで豊かな暮らしとなることを願っています。

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