折りたたみ式テーブル"Somewhere"は全てのパーツが複合的に作用しあって、荷重を無理なく分散し天板を支える合理的で自然の力をうまく利用した構造になっています。
折りたたみ式の脚は、手を放した瞬間、レザーで留められた部分を軸に自然と安定した角度に美しく広がります。
またトレイの枠は、特別な機械や設備は極力使わずに、木材が曲がる原理を理解し、昔ながらの手法で無垢材の曲げ加工行い、熟練の木工職人だからこそできるディティールに拘りました。 天板には高品質な突板と自然素材のリノリウムを使用したリバーシブル仕様で人と環境に配慮したデザインです。
美しさと実用性を兼ね備えたSomewhereは、インドア、アウトドア問わず様々なシーンに活用できます。
Collaborated with : MINE PRODUCT&FURNITURE,
& 安多化粧合板 株式会社
Somewhere / Foldable coffee table
WHY / context
日本のものづくり産業において、コストダウンを追い求める量産形態を見つめ直す時代になってきました。
私たちは、大量生産の為に限られた資源を惜しみなく使用し廃棄していることに目を向けなければなりません。
またその事により、知識と知恵が豊富な職人たちへの敬意が失われつつあります。
このプロジェクトは、家具としての機能の基本に立ち返るとともに、モノが生産から使い手に至る過程で、
より良く健全な社会を実現するためのメッセージとしてスタートしました。
HOW / application
折りたたみ式の脚は、荷重に対して無理なく自然に相互に支え合う合理的なデザインになっています。
この自然の摂理を活用した構造により、普遍的でエレガントな佇まいを実現しています。 さらに、すべてのパーツはユーザーのメンテナンスまたは交換のために簡単に分解&組み立てができるようになっています。 ステンレス製の金具以外の素材は、木材、リノリウム、レザーの天然素材を使用し、環境に配慮されています。
「Somewhere」の細部はすべて洗練された日本の職人によって一つ一つ丁寧に受注生産体制で作りあげられています。 大量生産に利用される巨大な機械や設備に依存せず、木材に含まれる成分の研究を行い、曲がる原理を深く理解し、職人だからこそできる技によってシンプルでユニークな技術によって仕立て上げられています。その繊細で大胆な技術は手に取った瞬間、隅々に感じる事ができます。
たった厚み6mmのハンドル付きトレイは折りたたみ式の脚の上に置くだけでなく、そのままダイニングテーブルに置いて飾り付けをしたり、大きなトレイとしても使用できます。
テーブルは天然木の突板と、リノリウムのリバーシブルなので用途やシーンに合わせて趣を気軽に変えることができます。
WHAT / implementation
繊細で安定感のある軽量トレイと、簡単に折りたためる脚により、どこにでも気軽に持ち運ぶことができます。
「Somewhere」は単なるコーヒーテーブルではなく、エレガントな構造とコンセプトにより、インドア、アウトドアを問わず様々なシーンで活躍できます。